ねぇねぇ　夢を見たの
泣いて泣いて　叫ぶ夢を見ていたの
暗い夜が　とうとう明けぬ夢を

深い深い　海の底で
遠い遠い　世界の夢を見ていたの
誰の声も　届かない夢を

私は震えるサナギよ　声もなく怯えてるの
ねぇどうか　ねぇどうか　脆い翼が
広がるよう　見守っていて

聞いて聞いて　夢を見たの
遠い遠い明日に　誰もいなくなって
強い呼び声も　風に消えて　届かなくなって終わる夢を

私は震えるサナギよ　音もなく凍えてるの
ねぇどうか　ねぇどうか　傍にいて欲しいの

ただそれだけで　甘い夢を見れるから
暗い夜に　とうとう赤い光が
暖かい光が射す夢を
あなたの胸の上で

夜の風をうつろい　月を遠く見据えたまま
幻に瞳が眩まないように

それはとても美しい　誰もまだ知らない鼓動
触れてみたいの　その狭間に

いつか見た　地平の果てまで
やがていつか　手を解き空へ飛び立てるほどに
心が揺れるの　私は分かるの
それは別れなの

腕を振って　どうか忘れないで
拐われた　遠くの鳥たちが放たれる頃に
恋焦がれているの　別れの時なの
私は分かるの

夜の闇に流離い　冷めた静けさを浴びて
当てもなく彷徨う　霧のように

いつかみてた世界で　君に出会える気がした
誰も知らない　その向こうで

色褪せた　幻のように
君が言った　夢と現実の狭間を彷徨って
未来を見てたの　私は分かるの
これは別れなの

いつか見た　地平の果てまで
やがていつか　手を解き空へ飛び立てるほどに
心が揺れるの　私は分かるの
それは別れなの
別れの時なの　私は分かるの

サイレンス　色の無い閉ざされたユニバース
言葉を失ったルナティック
乾いたままで　満たされてゆく

淡い暗闇の中で　遠くに揺れる閃光
欠けた記憶を辿った
赫い光をなぞって　静かに夢を見させて　

サイレンス　不器用に鳴り響くユニバース
壊れた時を告げる声
無機質なままで　放たれてゆく

淡い夢に記憶した　遠くの月の面影
祈りの終わりを告げて
青い光に照らされ　誰かの記憶をなぞって

淡い暗闇の中で　遠くに揺れる閃光
欠けた記憶を辿った
赫い光をなぞって　静かに夢を見させて

浅い夢に身を委ね　静かな声を聞き取って
祈りの真似事をした　もう離れないように
淡い暗闇の中で　遠くに揺れる幻光

淡い暗闇の中で　遠くに揺れる閃光
欠けた記憶を辿った
赫い光をなぞって　静かに夢を見させて

(undisclosed)

(未公表)